金星の日面通過
2012年6月6日
第3接触〜第4接触 拡大撮影 アニメ (6月17日up)
ミザール6.8p f=600o に K-12o アイピースをつけて拡大撮影しました。
第3接触が近付くにつれて、急に風が強くなり、望遠鏡の視野内で金星のシルエットがブルブル震えています。。
これはマズイと思ってカメラの感度をISO800まで上げて、速いシャッタースピードで撮ろうと思って、さあ大変。
シャッターがプログラムオートになっているではありませんか!ここまで何時間も、マニュアルで撮って来たつもりだったので、
大混乱。こういう撮影は、当然マニュアルでするものですよね。感度を上げた分、どうシャッタースピードを変えていいか
わからなくなり、結局プログラムオートのまま続行せざるを得ませんでした。
さらに気がつくと、望遠鏡のドローチューブにねじ込まれたカメラアダプターがユルユル状態。いったいいつネジが弛んだんだろう?
太陽熱のせいだろうか?カメラが、角度にして20度くらい回るじゃありませんか!ここまでの写真は、ピントも構図もメチャメチャ
だったわけです。
気を取り直して、カメラのファインダーをのぞくと、もう、第3接触直前です。ピントを確認しようと思っても、視野内が強風でブルブル
震えていてまったく分りません。しかし、もはや、待ったなし。撮影を開始しました。
第3接触、6センチ700ミリの望遠鏡で見る限り、ブラックアウト現象は分りませんでした。(写真では見えるような気もします)
第3接触も過ぎ、太陽を抜け出してゆく金星を見ていると、次々と雲がやって来ます。金星が半分ほど太陽から抜け出したあたりで
完全に雲が視界をさえぎってしまいました。望遠鏡から離れ、天を仰ぐ始末。
それでも、第4接触直前に雲がどき、「ああ、たぶんこれが金星の姿だ」というかすかな凹みを見ることができました。
第3接触寸前まですべてがゆっくり・まったりと進んできた金星日面通過でしたが、ハイライトの第3接触〜第4接触は、大混乱の
撮影となりました。105年後までお目にかかれない太陽面を去りゆく金星を、安らかに、心行くまで見送りたかったのに、残念至極
でありました。
アニメでは、太陽面と金星を頼りに、おおざっぱに位置合わせをしてあります。「正確」な合成・位置合わせ、というのは、
どうしたらいいか、分りませんので・・・。
画面の下側が、天の北極方向
パソコンの能力やネットの通信速度によっては、動きがカクカクすると思います。
画面が黒くなるときは、雲がかかっていて、太陽が見えない時です。
ときどき金星がへしゃげたりしますが、風による振動のせいです。ご寛恕ください。
ピントの甘さは昔からおなじみ。
反省:@カメラの設定やピント、接続の状況を、常に確認しないと、こういうことになります。 A拡大撮影の場合、減光フィルターの倍率が10万倍(D5レベル)だと太陽面も暗すぎて、ほとんどピントが分りません。 1万倍(D4レベル)程度の方がよいと思われます。長時間見続けるのではないから、目の安全上も、大きな問題は ないように思います。さらに言えば、望遠鏡の口径も、できるだけ大きな方がよいと思います。 B極軸は良く合わせておきましょう。後で合成するとき、苦労します。 Cあんまり大きく拡大するもんじゃないですね。アラばかり目立ちます。小さく撮ってトリミングした方がきれいかも知れません。 |
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